18日は京都の法然院、夜は大阪、20日は広島の尾道大学で報告会を企画して下さったので週末にかけて出かけていました。
法然院は竹林に囲まれたとても素敵なところでした。
主催して下さった方は主婦の方で、これまで何か社会運動をしていた訳でもなく、ただ転送されてきた私のメールをたまたま「読んでしまった」から、もう素通りはできないと、うまれて初めての講演会を企画して下さったそうです。
その際、お子さんの幼稚園時代のお母さん仲間に相談したらその方がパレスチナフォーラム関係の方で、早い時機に私にレポートを読んでの感想などを送って下さった方だったのです。
それで話しが更に広がり大阪でも報告会を開いて下さるに至りました。
そんな広がり方がとてもうれしく感じた関西での出会いでした。
広島の尾道では久しぶりに晴れたという気持ちの良い気候の中石段の千光寺界隈を散歩しました。志賀直哉の初版本などが並ぶ古い文庫の奥に、80年前からあるという小さな茶室を見つけました。
屋外にある座卓の珍しい茶室の二階は、二畳ほどの狭い座敷になっていてそこで1人でお抹茶をいただきました。
五月の緑眩しい桜の枝えだを眺め、苔のむせるような香りの混ざった風をうけながら久しぶりにのんびりしました。
ちょっと奮発して瀬戸内のお寿司も食べました。
途中寄った文房具屋さんにお勧めしていただいた、海岸通りにある魚自慢のお店で食べました。
ぷりぷりのタコとあま〜いウニがおいしかったあ!
あれ?話しがずれてしまいました。
京都で話しを聞きに来て下さった主婦の方が、話しの後メールで「まずとにかく家族を大切にしよう。『忙しい』と通り過ぎてしまいがちな時間の一つ一つを大切にしよう。」と思った事を伝えて下さいました。
尾道大学のある男子学生さんは、意見を求められて何も言えずおまえは何も言えない分、荷物くらい持て!!とみんなにからかわれていました。けれども感受性が強すぎてすぐに器用に言葉が出ていないのだと、私にはわかりましたので私は何も言いませんでした。
意見も質問も言わなかったけれど、他の学生さんたちと共に次の授業をサボって研究室に残り、夕食も食べ、みんなと結局広島空港まで見送りに来てくれました。
ところが家に帰ると、誰よりも早くその方からのメールが届いていて「今日のいろんな話しを思い出しながらもう一度レポート(出回った私の最初のメール)を読み返し、感想を送ります。」と一言書いてありました。
大阪ではアメリカ人の男性が「最高でした!」と言ってくれました。
アメリカ人の方に言ってもらった事は、私にとって特別な意味を持ちました。
いろいろな人がこんなふうに新しい扉を少し開けて、心の中を見せてくれるたびに、私の心もまた動かされています。
この問題を、どこか外を責めるのではなく、まず自分自身に向けて突きつけ考え始める方が多いこと、そこから始まることができる方たちの何というか、健全さのようなものを感じています。
また尾道大学の佐藤滋正先生が私のレポートを初めてメールで読んだ時本当に感動して下さったそうで「あなたがこの先行き詰まったり、何か辛い状況に陥ってもこのレポートは原点になるし、ここへ立ち返れば大丈夫です。」と何度もおっしゃってくださいました。
私はそこまではまだピンときませんが、何だか人の心が動いているのを知る事が出来て、そのことがとてもうれしかったです。
他にもたくさん感想をいただいています。
いろいろ準備に走り回って下さった主催者の皆さん、ありがとうございました。
さて、今後の報告会などについて、いろいろな方が問い合わせて下さっています
のでこちらにいくつか紹介させていただきます。
興味のある方は、主催して下さっている方又は私に問い合わせの上
是非いらっしゃってください。
お会いできるのを楽しみにしています。
森沢典子 |