■コラム
 
1.29(土)広河隆一パレスチナ現地報告および1コマ中間報告会
 

みなさん、こんにちは。
久しぶりにメールを書いています。
お元気でしたか?
広河隆一さんが、年末年始にかけて『1コマ』自主制作映画
の取材のため、エルサレムへ行ってくださいました。

本当に多くの方たちのご支援を受けて、この二年間、広河さんが
36年以上に渡って撮りためてきた大量のフィルムを
整理する作業を進めてきました。
そしてさまざまなインタビューを紹介していくのに必要な
裏づけの調査や追加の取材を、今回で3回行ったことになります。

そこで下記の通り、これまでの映画作りの過程や、現状の報告を
行います。
また同時に、現在のイスラエル・パレスチナの状況をご報告します。
『1コマ』サポーターに登録していない、一般の方も自由にご参加
いただけます。

〜〜〜〜

今週初めに、堀越行政さんにお会いしました。
エルサレムから帰国されていたのです。
行政さんは、日本山妙法寺のお坊さんで
エルサレムにもう10年以上暮らしています。

行政さんはとても気さくで、気のいい方ですが
ふと顔を曇らせて、こんなことを言いました。
「アラファトが死んで、アッバス氏が首相になったことで
ニュースでは和平交渉の再開を謳っているけれどね
実際にエルサレムなんか、どんどんどんどん壁が造られてね
人々の暮らしが分断されてるんだよ。

ラファ(ガザ地区の南の町、難民キャンプがある)なんかもね、
ジャーナリストたちが行くたびに、まったく風景が変わってしまって
いくんだと。
国境付近のパレスチナ人たちの家がね、広範囲にわたって毎日
次々破壊されて、土地がイスラエル軍によって接収されているん
だよ。

そういうのを見ているとね、シャロンはじめ、イスラエルの政府には
『和平の交渉』をする気なんてまったくないことが明らかであると、
そこに住んでいる人たちにひしひしと伝わって来るんだよ。

壁のことも、家の破壊のことも、一回ニュースになれば、あとは
それが断続的に続けられても、再び大きく取り上げられることも
ない・・・。」

普段から穏やかに話す行政さんですが、このときは遠くを見たまま
声に悲しみや怒りが含まれているように感じました。

アラファトが死去したあとのパレスチナ・イスラエルが今どういう状況に
あるのか、今後どこへ向かっていくのか、広河隆一さんの報告を
通して私たちが少しでも学ぶことができたらと思います。
是非足を運んでいただきたいと思います。                         

森沢典子

◆ パレスチナ現地報告

1年3ヶ月ぶりにエルサレムに行きました。皆様の支援によりフィルム制作のた
めの撮影、取材を行うことができました。 また、短期間の滞在でしたが人々の苦
難の様子、袋小路に入った双方の指導者たちの思わく、ユダヤ人入植者たちの抵
抗など現在の状況も取材して帰ってきました。現地報告と『1コマ』フィルム制
作の現状報告をビデオ映像を交えて行いたいと思います。 是非おいで下さい。

                            広河隆一
 
◆『2005年パレスチナとイスラエルの行方』
 日時:1月29日(土)午後2時〜4時半
 場所:東京ウイメンズプラザ・地下ホール
    渋谷区神宮前5-53-67
    Tel 03-5467-1711
 参加費:800円 

主催:『1コマ』サポーター事務局
協賛:DAYS JAPAN
連絡先:『1コマ』サポータ事務局 山田雅子
      〒244-0842
   横浜市栄区飯島町589-68
   YIU27625@nifty.com

尚、マスコミ関係者の方は、入り口でその旨おっしゃってください。
(記者証をご提示いただいた方は入場無料です)

★当日のお手伝いが不足しています!!
 受付や物品の販売など、お手伝いいただける方は
 森沢までメールで連絡の上、当日12時半に会場に
 直接いらしてください。
 midi@par.odn.ne.jp

★ 英文和訳のボランティアを緊急募集中です。
詳しくは事務局までご連絡ください。

 

midi@par.odn.co.jp